当科は1959年（昭和34年）より心臓手術を開始しており、全国的にも歴史のある施設のひとつです。日本胸部外科学会指定施設、心臓血管外科専門医認定機構認定修練施設、胸部腹部ステントグラフト実施施設、成人先天性心疾患専門医総合修練施設などに認定されています。疾患別では先天性心疾患、虚血性心疾患、弁膜症、大動脈瘤および末梢血管疾患と多岐に渡り、年齢層も未熟児・新生児から90歳以上の超高齢者に至るまで幅広い症例の心臓血管手術を行っていることが当科の特徴です。近年では低侵襲化に対応すべく、オフポンプ冠動脈バイパス手術、右肋間小開胸で行う低侵襲心臓手術（MICS）、径カテーテル大動脈弁置換術（TAVI）、ステントグラフト治療（TEVAR&EVAR）にも積極的に取り組んでいます。しかし最も大切なことは、症例毎の病態・状態に合わせた最適な治療法を常に考えて方針を決定することであると考えています。