荒川を挟んで都内に隣接する埼玉県川口市、その人口約60万人の循環器診療を担うべく2016年に開院した循環器専門施設です。約100病床の小規模施設ながら逆にその小回りの良さを生かし、常に患者ファーストの医療を信条に日々診療を行っています。7名の集中治療専門医のもと高度なICU体制も完備しており、循環器内科と我々心臓血管外科が協力し、重症心疾患患者と急性大動脈疾患の治療に昼夜明け暮れています。昨年Major手術456例の内訳は、351例の開心術（単独CABG82件、弁膜症約109件、大動脈約160件）、ステントグラフト治療と開腹ＡＡＡで105例と比較的バランスよく症例があるのが特徴です。これらの症例を5名のチーム体制で診療しています。当然ながら世代最高水準の手術を追及しており、単弁手術の95％を３D内視鏡MICSで行い、多肢病変を含めた単独ＣＡＢＧの約80％を左小開胸MICSにて行っています。低侵襲化が進むほど若手の執刀機会が遠のくのは事実ですが、当院では手術数と外科医のバランスからそのほとんどの手術に若手が参加できること、急性Ａ型解離を昨年103例行っていることからもわかるように、正中切開による手術経験も十分若手に与えることができると考えています。是非一度お気軽に、いつでも遊びに来てください。